ふれあい活動報告｜静岡市獣医師会


ふれあい活動とは？
特別養護老人ホームやホスピス等孤独なご老人や長期入院のため、心身に障害を持ち、心の安らぎが必要な方々が多くいらっしゃいます。そういった施設にボランティア（一般市民）さん達や動物病院スタッフ達が、健康で性格もおとなしい動物達を連れて行き、日頃動物と接する機会のない方々に動物にふれてもらい、楽しい会話のひとときをすごして頂こうと十数年前から始まった活動がこの「動物とのふれあい活動」で、現在日本全国にこの活動が広がりつつあります。

我々静岡市獣医師会も、動物を飼育している一般市民の方々のなかで、この活動に適している動物及び飼い主さん（ボランティア精神がある方）を募集・選考し、平成9年10月に「ひだまり倶楽部」というボランティア団体を結成しました。現在静岡市内の福祉施設等4施設に定期的に出かけ、ふれあい活動を行っており、入居者の方々はもちろん、各施設の職員の方々、からも大変喜ばれています。

見知らぬ人と見知らぬ人とが面と向かって話をするよりも、そのあいだに動物が介在することにより、会話もはずみ、話題も豊富になります。又動物は人を差別することなく、名前を呼んでくれ、頭をなでてくれる人にはだれでもしっぽを振り喜びを返してくれます。さらに動物は人間よりも体温が約2度高く、軟い毛なみを持っています。一般の方より体温が低いご老人からすれば「温かく、さわりごこちのよい」といった感触を感じてもらうこともできるのです。

実際表情のあまりなかったご老人が動物を見たとたんに笑顔をみせてくれたり、動物を抱きしめ、はなしたがらなかったり、時には涙を流して喜んでいる姿を目にすると、この活動がとても有意義なものと実感させられます。