静岡市獣医師会は平成6年より飼い主のいない猫(通称:ノラ猫・※地域猫)に
対する避妊・去勢手術(以後、不妊手術と記す)を助成する事業を行っております。
屋外で生活している飼い主のいない猫たちは
交通事故にあったり病気にかかってしまう危険が高く飼い猫より短命です。
しかしこの飼い主のいない猫たちを放置しておくと繁殖を繰り返し結果的に不幸な
猫をどんどん増やしていってしまう結果となります。
ある調べによると1頭のメス猫が子供を産むと1年後には20頭以上に増え、その子供たちまで繁殖を繰り返すようになると2年後には80頭以上、3年後に計算上ではなんと2,000頭以上となってしまいます。(メス猫は生後4〜12か月で子供を生めるようになり、年に2〜4回出産し、1回に4〜8頭の子供を生みます)
猫を迷惑に思う原因は様々です
「猫を追い出せばいい」と言う人もいるかもしれません。
しかし、猫の増える原因を解決せずに猫だけ排除しても、時間がたてば元の状態に戻ってしまいます。
猫たちを殺処分することなくその一代限りの命を全うさせてあげながらこういった
不幸な猫たちを減らして行くのには不妊手術が欠かせません。
静岡市獣医師会は
この問題を解決するために飼い主のいない猫(通称:ノラ猫及び※地域猫)の不妊手術の助成金事業を行うとともに、里親制度や地域猫活動がさらに市民に理解・普及されていくことを強く願っています。
- ※地域猫とは:
- 地域に生息する野良猫のうち、住民の合意のもと、その地域のルールに
基づいて適正に管理されている猫のことです。
飼育管理者を明確にし、決まった時間・場所で餌を与えたり糞尿の掃除を
します。
不妊手術を必ず行い、一代限りの生命を全うさせます。